英雄頼みを脱却できずにいるアニメ業界
狡兎死して走狗烹らるということばをつい最近知りました。
今回はアニメ業界の知る限りの実情と照らし合わせて考えてみたいと思います。
アニメ業界、特にアニメ制作会社、かなりやばいです。
元ネタはこの記事です
new.akind.center
- 業務のマニュアル化とノウハウの言語化とシェアについて
- 創業時の学園祭状態のまま突っ切ろうとしている
- アニメ作画のノウハウの共有ってのは難しいものなのか
- どうしても英雄だよりになりやすい環境にある。
- しかし今後はシステムに落とし込むことが避けられなくなる。
業務のマニュアル化とノウハウの言語化とシェアについて
私が思うにアニメの作画、動画は工場仕事に等しくて、
属人化を卒業しなければ立ちいかないものではないでしょうか。
これは漫画業界あがりがほとんどだったせいもあって
どうしても属人的な方向にいきやすくなっているようにも思います。
しかし、これがどういう悲劇を起こしているのかです。
創業時の学園祭状態のまま突っ切ろうとしている
借金玉先生曰く
これまで、個人の異能と裁量を丸投げした意思決定の速度で前進してきた会社を、ルールとシステムの中に落としこむ必要が出てくるのです。ワーカホリック達の楽園、永遠のような文化祭前日は終わりです。社員の数を増やすということはそういうことです。創業メンバーだけで回していた頃のようなハチャメチャは、規模が大きくなってくるとそうそう通らない。
とのことですが、ことアニメ業界ではこの
個人の異能と裁量を丸投げした意思決定の速度で
突っ切ろうとして
若い動画マンがどんどんやめていっているように思います。
もっと儲けるためには、英雄の異能を会社の仕組みに落とし込んでいくしかない。
英雄頼りの経営を抜け出さねばならない。拡大するしかない。
そして、もちろんコンプライアンスと労働環境だって整えていかねばならない。
のですが、アニメ業界はその真逆を突っ切って今の状況にあるのでは?
アニメ作画のノウハウの共有ってのは難しいものなのか
思うに「演技とは」のノウハウの共有って本当にうまくいってるのか?
と思うことは多々ありますよ。
作画負担を考えて線を減らそうとしたにもかかわらず
それを提案されたら干されたりした作監もいますが。
どうしても英雄だよりになりやすい環境にある。
例えばディズニー映画ならディズニー
ピクサーやマーベルといった感じで会社が先に来るのが欧米だが
日本の場合どうしても監督や作監が先に来る。
このことが英雄だよりを加速させてしまうように思うのだがどうだろう?
しかし今後はシステムに落とし込むことが避けられなくなる。
今後属人的な英雄頼みのシステムではなく
英雄の異能をシステムとして落とし込み、共有でき
コンプライアンスを整えるのは急務だろう。